ポリエーテル系とポリエステル系ポリウレタンの違い

2025-12-25

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産業用ポリウレタン部品を扱う Pepsenでは、材料選定に関するご相談を受けています。用語を整理すると、 ポリエーテルウレタン はポリウレタンの一種です。本記事では、ポリエーテル系ポリオールを使うPUとポリエステル系ポリオールを使うPUを比較します。

本記事では、耐水性、耐摩耗性、耐油性、低温特性、動的特性、コストを比較し、使用条件に応じた選定項目を整理します。

ポリウレタンの基本構造

ポリウレタンエラストマーは、硬度、弾性、耐摩耗性、耐荷重性を配合と成形条件で調整できます。 カスタム成形部品、ホイール、ローラー、ブッシュ、ライナーなどに使用されます。適否は荷重、速度、温度、薬品、湿気などの条件で判断します。

キャストポリウレタンで一般的なポリオール系統は次の2つです。

  • ポリエーテル系ポリウレタン (ポリエーテルウレタン)
  • ポリエステル系ポリウレタン (ポリエステルウレタン)

市販のキャストウレタンは、多くの場合いずれかのポリオール系統を基礎とします。ポリエーテル系の詳細は、 ポリエーテルウレタンの特性と用途.

ポリエーテル系とポリエステル系の主な違い

主な違いは、使用するポリオール系統です。

  • ポリエーテル系PUは、PTMEGやPPGなどのポリエーテルポリオールを使用します。
  • ポリエステル系PUは、アジペート系などのポリエステルポリオールを使用します。

両者の性能は、配合、硬度、添加剤、成形・硬化条件によって変わります。どちらかが常に優れるわけではありません。湿気、水、油、薬品、温度、速度、摩耗形態を確認して選定します。

比較項目ポリエーテル系PUポリエステル系PU
耐加水分解性比較的高い。湿気や水への曝露を想定する用途で候補配合によって低下しやすい。湿潤環境では要確認
耐摩耗性衝撃・動的条件で候補。試験条件をそろえて比較滑り摩耗で候補。試験条件をそろえて比較
耐薬品・耐油性薬品ごとに確認。濃度、温度、時間の情報が必要油や燃料でもグレードごとの確認が必要
引裂・引張特性配合、硬度、試験条件による配合、硬度、試験条件による
低温柔軟性候補になりやすい。最低使用温度を確認低温で硬化しやすい場合がある
耐熱老化性良好候補になり得るが、長時間データで確認
動的特性発熱、速度、たわみ量を実機条件で確認良好
想定寿命一律値は設定不可。使用条件と試験で推定一律値は設定不可。使用条件と試験で推定
コスト配合、金型、数量、加工で変動配合、金型、数量、加工で変動

ポリエーテル系が候補になる条件

ポリエーテル系PUは、湿気や水への曝露、低温、繰り返したわみを伴う用途で候補になります。ただし、実際のグレードは次の条件で確認してください。

  • 湿気、水、洗浄液に曝露される環境
  • 屋外または低温で使用する環境
  • 高速回転や繰り返したわみを伴う動的荷重

代表的な検討例:

  • パイプラインピグや泥ポンプ用ピストン:流体、温度、圧力、摩耗条件でグレードを比較
  • 物流用ホイール・ローラー:荷重、速度、発熱、床面、停止時間を含めて評価

価格差だけでなく、寿命、保守、停止時間を含む総コストで比較します。長寿命は試験または類似実績で確認します。

ポリエステル系が候補になる条件

ポリエステル系PUは、乾燥環境や耐油性、滑り摩耗を重視する用途で候補になります。例:

  • 鉱物油に曝露される油圧・機械部品
  • シュートライナーやスクレーパーブレードなど、滑り摩耗が中心の用途

湿潤環境では加水分解の影響を確認し、温度と曝露時間を含むデータで評価してください。

選定時に確認する項目

選定は「迷ったらポリエーテル」ではなく、使用条件と試験データに基づいて行います。ポリエーテル系は耐水性や低温・動的条件で、ポリエステル系は耐油性や滑り摩耗で候補になりやすいものの、最終判断はグレードごとのデータが必要です。

選定をご依頼いただく際は、図面、硬度、荷重、速度、連続・ピーク温度、薬品・水分への曝露、数量、目標寿命をお知らせください。必要に応じて試作と評価条件を検討します。

ご相談は Pepsenまでお寄せください。用途条件を確認してから材料候補をご提案します。

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